医院ブログ
2月もあっという間に折り返しですね
先日のブログに書いた根管内の破折ファイル除去の症例です
上段左側の写真の黄色い丸の中に見える白いものが破折ファイルです
右側の写真はファイルを取り除き、消毒薬を貼薬して撮影した写真です
下段の写真が別の根管内に折れこんだファイルです
これを次回取り除きます
これがマイクロスコープで撮影した画像です
左上の矢印の先に銀色に光るファイルの頭が見えます
超音波チップを用いて食い込んだ歯質との間に空隙を作り、
振動をかけるとファイル片が飛び出してきた画像が右上です。
取り除いた後は、左下のように薬液を満たして超音波チップで徹底的に洗浄すると、
奥に残っていたガッタパーチャのピンク色が見えるのが右下の画像となります。
除去自体はさほど難しい症例ではありませんが、ラバーダム防湿下で徹底した
モイスチャーコントロールを行い、マイクロスコープで拡大することで
最小限の歯質削除で済みました。
除去を目的に歯質を大きく削って、歯根破折のリスクを上げることは本末転倒ですから。
この症例は患者さんが痛みを訴えず、他の症状もありませんでしたので、
必ず除去する必要はないかもしれません。
が、
患者さんは若い女性で、この歯をあと何十年も使わなければなりません。
歯に対する意識の高い方ですから、とにかく歯を大切にしたい!
とのお気持ちから、除去することを希望されました。
被せ物もきちんと長く使えるものをと仰いましたので、根管内をそのままに上物だけやりかえるのは
私の流儀に反します。
残ったファイルも同じく無菌保持を徹底して除去する予定です
このように患者さんとの真剣勝負の日々を、楽しみながら過ごしています
今日も”徹底的に安心・安全な歯科治療”を
#日本歯科保存学会認定医
#マイクロスコープを使った精密治療🔬
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