医院ブログ

あっという間に週末の土曜日を迎えています

今週は手術が続きましたので、今になって疲れもピークに達しています

 

先週末の講習会が大いに役にたっていることを実感しています

切開ラインの設計から最後の縫合まで、術前のシミュレーションと術中の手の動きがピタッと合う場面が増えました。

とは言っても、手術はシミュレーション通りにはいきません

 

実際に歯肉を開いて骨を直視して、レントゲンやCT像と異なる場面にしょっちゅう遭遇します

 

そんな時は一呼吸おいて、考えて考えて考えろ!

そうすれば自然に手が動いてくれる

 

これはメンターである三枝先生からいつも言われている言葉です

 

きのうの手術です

黒い点線より上の白っぽく見えるのが角化歯肉と言われるいわゆる歯茎です

その下の赤っぽく見えるのが頬粘膜です

歯の欠損部にインプラントかブリッジか入れ歯を入れる予定ですが、修復物が乗っかる部分に歯肉が足りないのです

この状態で修復物を入れたとすると、歯ブラシが粘膜に当たると痛いので磨くことができないんです

ですから修復物の周囲には必ず角化した歯肉がないといけないのです

ではどうするの?

 

上顎から歯肉を採取して移植する、です

上顎は角化歯肉の宝庫ですから

移植したい歯肉のサイズで型紙をつくり上顎に貼り付けて切り取りました

最後にこの部位に止血用シーネを入れます

黒い点線部分に切開を入れて、歯肉と粘膜を切り離したところに切り取った歯肉を移植しています

血液供給を考慮してぴったりと縫い合わせています

 

先ほど消毒でお見えになりましたが、昨日はぐっすり眠れたとのこと

この状態でそっと1ヶ月ほど経過を観察して、歯肉ができた写真をアップしたいと思います

 

今日も徹底的に安心・安全な歯科治療

 

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